ひとり遊びが好きなんだよね。
遠くのホテルの夜
家に帰りたい。
あしたも明後日も、自宅から遠く離れたホテルで過ごさなくてはならない。
大学の同級生との約束がある。14日の夜は渋谷に行かなくてはならない。
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「ならねばならぬ。」「しなくてはならぬ。」
人生なんて、がんじがらめばかりだ。
なにも予定は立てず飛び出てきたはずなのに。
どうしてこうなってしまうのか。
ひとりで過ごしているとひどく心臓の鼓動を感じる。
自分の心臓の動きが不快で仕方ない。
安定剤を飲んでみてもあまり変わらない。
ミステリーな夜
どうにもたまらず、今まで書き溜めたコラムを声に出して読んでみた。
練習などしていない。ぶっつけ本番。
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つい先日、この「可愛い声」を褒めてもらったから「武器」になるのか否か試してみたくなった。
読みあげているうちに気持ちが沈んでいった。
コラムのテーマが、エロ。自虐。トラウマ。
そんなんじゃ、気分が沈むのも仕方あるまい。
どんでん返しの夜
読み上げはTwitterのスペースで垂れ流した。
こんなわたしの声でも聞いてくれる人がいた。
少しだけ嬉しかった。
「誰かが聞いていてくれる。」
そう思うと嬉しかった。
しかしながら、こんなウソなのかホントなのかわからないヘンテコな話しを、いったいどんな気持ちで聞いていたのかと思うと物好きがいるものだと、不思議な気持ちになってくる。
「ひとりにして。」
ついさっき沸き上がった感情とはまるで正反対な感情にがんじがらめにされる。
困ったものだ。とにかく。家に帰りたい。
もう夏なんて終わってしまえばいい。 fin
*すべてフィクションです
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こだわりの贈り物は大丸松坂屋で。
ひとりぼっちの自分へ。大切なあの人へ。
![](http://image.moshimo.com/af-img/0346/000000016267.jpg)
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